この日の展示室は
いつもと少し違う雰囲気。
アフリカの現代美術作品に加え、
壁には沢田としきさんによる、
アフリカの地図や風景が描かれた
大きな緞帳まで飾られています。
今回の音広場は展覧会に合わせて、
アフリカ音楽をお届けすることになったのです。

ヒロタマサシさんを中心に奏でられる、
アフリカの音楽。
乾いた太鼓の音が展示室に響き渡ると
会場の風景が変わったようにさえ感じます。

音楽に合わせて、
アフリカンダンスも始まりました。
ゆっくりと、そして段々と激しく。
カラフルな衣装と、跳ねるような動き。
あまりの美しさと力強さに、
見ている皆さんは、少し圧倒されているよう。

そして、沢田としきさんの絵本、
『アフリカの音』が読まれます。
読んでくださったのは、俳優の綾田俊樹さん。
静かに静かに、朗読が始まりました。

綾田さんの声が強くなるにつれ、
音楽も踊りも、さらに激しく。
すべてが一体化して、
濃密な時間が流れます。

力強いアフリカのリズムに、
気持ちの昂りが抑えきれない!
ついには一緒に踊り始めるお客様も。
美術館が熱い空気に包まれた夜でした。