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FLOWERS and FLOWERS 宮本三郎の描く花・華

2023 年4 月1 日(土)〜 9 月10 日(日)


                       《黄色バックの花》1961年頃

「仕事に疲れると花屋の店を一巡して回る。私の近くには花屋が七、八軒もある。
花は季節を早く知らせてくれる。」

                  
ー宮本三郎「花」『繪』(通巻第5号・1964年7月号)より

洋画家・宮本三郎(1905-1974)が生涯を通じて愛したモティーフのひとつ、花。奥沢の自宅兼アトリエで送った生活と制作の傍らには、常に花がありました。初期の作品には、人物画や静物画を構成する要素として、花瓶に生けられた花が穏やかなタッチで丁寧に描かれましたが、次第に花そのものが主役となる機会が増えると、表面的な美しさや形態の再現にとどまらず、よりその実体や本質を追求するかのような試みが展開されます。やがて1960年代後半にもなると、宮本の花は、鮮やかな色彩と力強いタッチによって画面を覆いつくし、花自らがひとつの生命体であることを主張し始めるのでした。それは、動かないもの、命のないものという意味での「静物=StillLife」を超え、自律する存在として鮮烈な輝きを放っています。またこの変化は、宮本が描く女性像の変遷――他者から視線を注がれる対象としての女性から、個としての主張と生を漲らせた存在としての女性へ――にも重なります。宮本三郎が「花」を描いた作品を中心に、時代ごとの女性像を織り交ぜつつご紹介します。


※( )は作品名不詳のため仮題


《(花)》1967-71 年頃

《Fleure(ブルーバック)》1967-71 年

《芥子と立藤》1967 年

《バレリーナ》1962 年

《(静物/壺 花 グラス)》1961 年頃

《(婦人像)》1969 年頃

《花と女》1932 年

《おどりこ》1962-64 年頃 

●作品リスト


展覧会名 FLOWERS and FLOWERS 宮本三郎の描く花・華 

会 期  2023 年4 月1 日(土)〜 9 月10 日(日)

開館時間 10 時〜18 時(最終入館は17 時30 分まで)

休 館 日  毎週月曜日(ただし、7 月17 日[ 月・祝] は開館、7 月18 日[ 火] は休館)     

観 覧 料  一般200 円(160 円)、大高生150円(120円)、65 歳以上・中小生100円(80円)、障害者100円(80円)
     ただし小・中・高・大学生の障害者は無料、介助者( 当該障害者1名につき1名) は無料 

     ※(  ) 内は20 名以上の団体料金
     ※世田谷区内在住・在校の小・中学生は土、日、祝・休日、夏休み期間は無料




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